骨盤矯正

正常な脊椎の動きが失われる骨盤のゆがみ

  骨盤は腸骨、坐骨、恥骨からなる左右の寛骨と、仙骨・尾骨によって構成されています。男女の骨盤の違いは、女性では男性よりやや広く楕円形で、男性はやや狭くハート形になっており、分娩時、胎児が通りやすくなっています。骨盤内には、子宮や卵巣といった女性特有の大切な臓器が存在し、これらは卵管も含め、すべて骨盤にぶら下がるように位置しています。骨盤にさまざまな原因でゆがみが生じると、背骨の土台である仙骨が傾き、背骨にまで影響がおよび、脊髄神経が圧迫されることで、腰痛(妊娠中・産後も含めて)・足のしびれ・下痢・便秘などが発生します。また子宮や卵巣にも影響を及ぼすことで、生理痛、生理不順、冷え症、むくみといった症状が引き起こされることもあります。

症例① 24歳 女性

  出産後3か月、妊娠後期から腰痛はありましたが、横になると落ち着いていました。出産後寝起きの時と、座っていて立ち上がる時に、両骨盤痛が強くなりました。レントゲン所見:正常。診察すると骨盤にゆがみ(緩み)があり、仙骨も傾いていました。治療としては仙腸関節のアジャスト(骨盤を閉める力を加える)により骨盤矯正。経過は2回目の治療で痛みが軽減。 寝返り、立ち上がりが楽になりました。腹筋が弱かったので2回目以降腰痛体操を指導。6回目で痛みがなくなり、その後の経過は良好です。

症例② 20歳 女性

  ジーンズをはくとウエスト左下がりで、骨盤がゆがんでいるのでは?と気になり来院。以前からときどき頭痛があり、生理痛もひどいとのことでした。肩こり、腰痛はありませんでした。レントゲン所見:本人希望で撮影せず。診察すると、右仙腸関節の動きが硬く、下肢の脚長差もありました。筋力検査では大腿部前面の右大腿四頭筋が弱く、後面のハムストリングが緊張状態でした。この筋肉のアンバランスにより、右骨盤の傾斜が出現していると判断しました。治療としては、腰椎アジャスト、骨盤矯正を行い、大腿四頭筋の筋力強化、ハムストリングのストレッチを指導しました。4回目の治療で骨盤の位置が気にならなくなり、生理痛も軽減してきたとのことです。

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